News

Musica Terra

時間の経過とともに変化する記憶、郷愁、内省の物語。ヒライ・ゴヴリーン新譜『Every Other Now』

ニューヨークを拠点に活動するイスラエル出身のクラリネット/サックス奏者のヒライ・ゴヴリーン(Hillai Govreen)の第2作目となる新譜『Every Other Now』。同郷のベーシストであり共同プロデューサーのベン・メイナーズ(Ben Meigners)との密接なコラボレーションを通じて制作された意欲作で、彼女は主にテナーサックスを演奏し、欧州のジャズに通ずる叙情的なオリジナルをメインにその豊かな感性を披露している。
Musica Terra
2025年8月19日
Article
Musica Terra

カテゴライズ不能な多文化共生バンド、ラゴン・ンワール。果てなき可能性が開花したデビュー作

2023年にフランスで結成され、“カテゴライズ不可能”と評される独特の音楽性が魅力の4人組、ラゴン・ンワール(Lagon Nwar)のデビュー・アルバム『Lagon Nwar』が面白い。バンド名はフランス語で「黒いラグーン」を意味し、これは異なる文化的背景が交錯する“中間地点”を象徴。メンバーそれぞれのルーツ(フランス海外県レユニオン、ブルキナファソの首都ワガドゥグー、そしてフランス国内のパリ、オルレアン)の交差を表現している。
Musica Terra
2025年8月17日
Article
* 日記:8月15日に考えていたこと

* 日記:8月15日に考えていたこと

8月にはTVではひたすら戦争の番組をやっている。特にNHKはずっとやってるので、僕はそれをひたすら見ていた。続きをみる
柳樂光隆 - Note
2025年8月17日
Article
Musica Terra

イタリアのフィルターを通し捉える、近代ジャズの普遍。Collettivo Immaginario『Oltreoceano』

1970年代のジャズ/フュージョンやスピリチュアル・ジャズから多大な影響を受けたイタリアのトリオ、コッレッティーヴォ・イマジナーリオ(Collettivo Immaginario)の2ndアルバム『Oltreoceano』。ジャズやブラジル音楽、西アフリカ音楽などのダイナミックなグルーヴを称賛する一方で、歴史的に物憂げなイタリアの古典的映画音楽や、あるいはかつて“レアグルーヴ”として掘り尽くされた同国のアンダーグラウンドなジャズ系実験音楽/前衛音楽を想起させる瞬間も多い、とても面白い作品だ。
Musica Terra
2025年8月16日
Article
Horace Silver - Silver in Seattle: Live at the Penthouse (Album Trailer)

Horace Silver - Silver in Seattle: Live at the Penthouse (Album Trailer)

Out October 24, 2025 Order "Silver in Seattle: Live at the Penthouse": https://HoraceSilver.lnk.to/SilverInSeattleID Horace Silver: Piano Woody Shaw: Trumpet Joe Henderson: Tenor Saxophone Teddy Smith: Bass Roger Humphries: Drums Listen to Horace Silver: Spotify: https://open.spotify.com/artist/5ZATfKurLqflrBhv2FLht5?si=0_QfP_0LRlCgInX1qWnsgw iTunes: https://music.apple.com/us/artist/horace-silver/27820 Apple Music: https://music.apple.com/us/artist/horace-silver/27820 Amazon Music: https://music.amazon.com/artists/B000QJOBYG/horace-silver?marketplaceId=ATVPDKIKX0DER&musicTerritory=US&ref=dm_sh_vtpXY6tcshb4lDOmubuxIbMmH Video by: Suspended In Light Subscribe to the Blue Note Channel: https://bluenote.lnk.to/subscribe #horacesilver #silverinseattle #bluenote
Blue Note Records - YouTube
2025年8月15日
Video
Musica Terra

エジプトの精神性と70年代ジャズが響き合う、IKEのデビュー作『On Higher Dreams』

イタリア出身の作曲家/ギタリスト/教育者のアイク(IKE)のデビューアルバム『On Higher Dreams』。パンデミック中にエジプトで過ごした彼は、そこで現地の音楽文化から強いインスピレーションを受け、アナログ機材を用いてジャズとエレクトロニックを融合した独自の洗練されたサウンドを生み出した。
Musica Terra
2025年8月15日
Article
"ブラック・サバス、南へ行く" by 若林恵(11,000字)

"ブラック・サバス、南へ行く" by 若林恵(11,000字)

"review is a diary"、初の寄稿記事は黒鳥社の若林恵がブラック・サバスについて書いた論考です。ブラック・サバスがロックに及ぼしたもの。Profile:若林恵 | 編集者・翻訳者・企画立案者。黒鳥社(blkswn publishers)を率いるコンテンツ・ディレクター。『世界』での連載「午前1時のメディアタイムズ」の執筆、『ミュージックシティで暮らそう』(シェイン・シャピロ著)の翻訳、オウンドメディア〈WORKSIGHT〉のコクヨとの共同制作など、活動は多岐に渡る。2025年に書店・ギャラリー「TIGER MOUNTAIN」を虎ノ門にオープン。 続きをみる
柳樂光隆 - Note
2025年8月15日
Article
MONONEON - Jelly Roll - BLUE NOTE TOKYO Live 2025

MONONEON - Jelly Roll - BLUE NOTE TOKYO Live 2025

蛍光色のベース・ヒーローがBLUE NOTE TOKYOに降臨! 一度見たら忘れられない強烈な個性を放つベーシスト、モノネオンが2年ぶりにブルーノート東京に降臨した。 1990年、テネシー州メンフィス生まれ。4歳からベースを始め、数々のファンク・グループで演奏。プリンスが最後に活動を共にしたメンバーとして知られ、グラミー賞を獲得したNASの『King’s Disease』にも参加。ハーヴィー・メイソン"カメレオン"やゴースト・ノートの来日メンバーとして登場し、オーディエンスを釘付けに。フェンダーからシグネイチャーモデル『MonoNeon Jazz Bass(R) V』が発売されるなど、世界が注目する重要プレイヤーのひとりとして名を馳せている。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが絶賛するベース・ヒーロー、その世界をブルーノート東京公演の映像でお届け。 MonoNeon(vo,b) and more Official Web https://www.mononeon.com/
BLUE NOTE JAPAN - YouTube
2025年8月15日
Video
ARBAN

世界で活躍するタップダンサー 熊谷和徳が出演・演出・振付を手掛ける「NEW DAY NEW HOPE」開催決定

東京・南青山の円形ホール「BAROOM」にて、タップダンサーの熊谷和徳が出演・演出・振付を手がける2日間の公演が決定。 「NEW DAY NEW HOPE」と題された今回の公演は、多彩なゲストアーティストを招聘。その内容 […] 投稿 世界で活躍するタップダンサー 熊谷和徳が出演・演出・振付を手掛ける「NEW DAY NEW HOPE」開催決定 は ARBAN に最初に表示されました。
ARBAN
2025年8月14日
Article
* そういうのも全部ライターの仕事 14:欲しいのは配慮と思いやりから生まれる信頼関係(5,800字)

* そういうのも全部ライターの仕事 14:欲しいのは配慮と思いやりから生まれる信頼関係(5,800字)

この15年ほど、ライターの仕事をしてきて、その間に洋楽市場はどんどん厳しくなっているのを実感している。特に我々のような音楽メディアに関してはかなり厳しくなっているのは間違いない。自分の仕事が減っているみたいなことはないのだが、全体としてはかなり厳しい状況なのは感じるし、仕事をしていると「このままだと5年後、10年後にはこういうことは日本のメディアではやれなくなるな」とか「この先、こういう記事は作れなくなるな」と感じることも増えてきた。そもそも20世紀の日本の経済は戦後にボーナスステージが現れたので、あらゆる業界がその恩恵を受けていた状態だった。でも、ボーナスステージが終わり、その余韻が消えていけば、ボーナスステージ時代に比べたらどんどん悪くなっていくのは目に見えている。あの時代はたまたまそういうラッキーな環境だったというだけで、当時の人たちが今よりも優れていたからそうなったわけでも今よりも頑張っていたからそうなっていたわけでもないので、昔と比べても仕方がないのだが、比べてしまうのが人間だ。続きをみる
柳樂光隆 - Note
2025年8月14日
Article
Horace Silver - No Smokin'

Horace Silver - No Smokin'

Horace Silver: No Smokin' Purchase the new album "Silver in Seattle: Live at the Penthouse":https://HoraceSilver.lnk.to/SilverInSeattleID Horace Silver: Piano Woody Shaw: Trumpet Joe Henderson: Tenor Saxophone Teddy Smith: Bass Roger Humphries: Drums Listen to Horace Silver: Spotify: https://open.spotify.com/artist/5ZATfKurLqflrBhv2FLht5?si=0_QfP_0LRlCgInX1qWnsgw iTunes: https://music.apple.com/us/artist/horace-silver/27820 Apple Music: https://music.apple.com/us/artist/horace-silver/27820 Amazon Music: https://music.amazon.com/artists/B000QJOBYG/horace-silver?marketplaceId=ATVPDKIKX0DER&musicTerritory=US&ref=dm_sh_vtpXY6tcshb4lDOmubuxIbMmH Subscribe to the Blue Note Channel: https://bluenote.lnk.to/subscribe #horacesilver #silverinseattle #bluenote
Blue Note Records - YouTube
2025年8月13日
Video
Musica Terra

価値観を変えうる衝撃的音楽体験…! ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル『Vari』ライヴ盤

当サイト『ムジカテーハ』では普段はあまりライヴ盤は紹介しないのだけど、何度か繰り返し聴いているうちに、その特別さをスルーするわけにはいかなくなってきてしまいました。ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)の『Vari』から厳選された7曲を収録したライヴ盤。後頭部をハンマーで打たれるような強い衝撃を受ける、驚くべき作品です。
Musica Terra
2025年8月13日
Article
【LIVE】菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『晩餐会 / 美食の劇中劇』AFTERMOVIE

【LIVE】菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『晩餐会 / 美食の劇中劇』AFTERMOVIE

2025 4.22 tue., 4.23 wed., 4.24 thu. COTTON CLUB 20th Anniversary 『晩餐会 / 美食の劇中劇』 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール Naruyoshi Kikuchi y Pepe Tormento Azucarar https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/naruyoshi-kikuchi/ M1: Regression 退行 M2: O.S.T."8 1/2(Otto e mezzo)-E Poi(Valzer) M3: 天使乃恥部 コットンクラブ20周年記念公演の第一弾として、菊地成孔が初登場。『南米のエリザベス・テイラー』のリリース20年、コットンクラブ20周年イヤーを飾るべく、楽団ペペ・トルメント・アスカラールを率いてスペシャルなディナー・ショウ形式での公演を開催する。将来はグランド・キャバレーの運営を行いたいとかねてより語る菊地成孔が、音楽家の枠を超えて料理、ドリンク、ドレスコードもトータルにプロデュースした「晩餐会 / 美食の劇中劇」。昨年結成20周年を迎えた“世界でも類例のない超混血系オルケスタ”ペペ・トルメント・アスカラールの官能的で情熱的なサウンドと、料理、ワインのペアリングを堪能したい。 <Member> 菊地成孔 (vo,sax,conductor) 大儀見元 (per) 田中倫明 (per) 林正樹 (p) 鳥越啓介 (b) 早川純 (bandoneon) 堀米綾 (harp) 牛山玲名 (1st vln) 田島華乃 (2nd vln) 舘泉礼一 (vla) 関口将史 (vc) *Film&Edit: Shoko Onodera
COTTON CLUB JAPAN - YouTube
2025年8月12日
Video
日記:驚くか、驚かないか、選ぶのは自分自身(3,700字)

日記:驚くか、驚かないか、選ぶのは自分自身(3,700字)

何度か書いている気がするのだが、仕事でPodcastを聞くようにしている。だから、いろいろ探しては聞いているのだが、Podcastってコンテンツで溢れているのかと思いきや意外と多くない。というか、かなり少ない。その中で自分の関心と近いものを探すとさらに限られてくる。しかも、喋りって上手さだけじゃなくて、その人の話し方が(生理的に)好きか嫌いかにとんでもなく左右されるコンテンツなので、少し聞いて「うわ、これ無理だ…」となって即切り上げるケースも多い。そんな時には好きな著名人で口直しをすることが多いのだが、友人・知人のPodcastってのもちょうどよかったりする。そんな感じで知ってる人のを聞いてたら、色々思うところがあった。というか、そうだよなと思うポイントがあった。続きをみる
柳樂光隆 - Note
2025年8月12日
Article
Musica Terra

エレガットで奏でる甘美なジャズ。以女性ギタリスト、インバール・フリードマン新作『Mercy』

イスラエル出身のギタリスト、インバール・フリードマン(Inbar Fridman)の新譜『Mercy』。 バンドメンバーには鍵盤奏者のカティア・トゥーブール(Katia Toobool)、ベーシストのリオール・オゼリ(Lior Ozeri)、ドラマーのヨゲフ・ガバイ(Yogev Gabay)を迎えている。メロウなトーンのインバール・フリードマンのギターを中心に、とろけるようなエレピやフレットレス・ベースが絡む良質なエレクトリック・ジャズだ。
Musica Terra
2025年8月11日
Article
“Shindig” host by SHIN SAKAINO with MAURICE “MOBETTA” BROWN / BLUE NOTE PLACE

“Shindig” host by SHIN SAKAINO with MAURICE “MOBETTA” BROWN / BLUE NOTE PLACE

2025.6.23 (mon.) “Shindig” host by SHIN SAKAINO feat. TOMOKI SANDERS, DAVID BRYANT, YUKINO MATSUURA, with special guest MAURICE “MOBETTA” BROWN ベーシスト・シンサカイノが始動する、新たな宴会型セッション・イベント“Shindig”がスタート。記念すべき初回には、盟友でありグラミー受賞歴もあるトランぺッター、MAURICE "MOBETTA" BROWNをはじめとする百戦錬磨の実力派メンバーたちが集結。熱量あふれるライブ・セッションで、ジャンルや世代を超えた“宴”に熱狂する一夜 ♪「It's A New Day」 Shin Sakaino (b, host) https://shinsakaino.wixsite.com/my-site/home https://www.instagram.com/sinsuckiknow/ Tomoki Sanders (sax) https://www.instagram.com/tomokisanders/ David Bryant (p, keys) http://davidbryantmusic.com/ https://www.instagram.com/dblaque_music/ https://twitter.com/dblaque_MUSIC/ Yukino Matsuura (d) https://www.instagram.com/yukinops/ Maurice “Mobetta” Brown (tp, vo) https://www.mauricebrown.net/ https://www.youtube.com/channel/UCtDy8vpGAOeOrXnueinB6DA
BLUE NOTE JAPAN - YouTube
2025年8月11日
Video
Musica Terra

すべての難民や戦争の犠牲者に捧ぐ。中東出身男女デュオ、Kazdoura のデビュー作『Ghoyoum』

カナダ・トロントを拠点に活動する男女デュオ、カズドゥーラ(Kazdoura)のデビュー作『Ghoyoum』。内戦のため祖国を離れたシリア出身の歌手レーン・ハモ(Leen Hamo)と、レバノン出身で移民としてカナダに渡っていたマルチ器楽奏者ジョン・アブー・シャクラ(John Abou Chacra)は、2020年のベイルート港爆発事故後のトロントでの募金活動の中で出会い、強力な相乗効果を証明する音楽作品を作り上げた。
Musica Terra
2025年8月10日
Article
インタビューで学ぶ"ジャズピアノの歴史"

インタビューで学ぶ"ジャズピアノの歴史"

これまでジャズピアニストにジャズピアノの歴史を語ってもらうような何本も取材をやってきたので、それらをまとめました。ジャズピアノを深く知りたい方はぜひ読んでみて下さい。続きをみる
柳樂光隆 - Note
2025年8月10日
Article
ARBAN

外国人が集う個別指導塾「東京光音楽塾」のジャズフェスに行ってきた【ジャムセッション講座/第34回】

これから楽器をはじめる初心者から、ふたたび楽器を手にした再始動プレイヤー、さらには現役バンドマンまで、「もっと上手に、もっと楽しく」演奏したい皆さんに贈るジャムセッション講座シリーズ。 今回は連載開始から3年が経ったので […] 投稿 外国人が集う個別指導塾「東京光音楽塾」のジャズフェスに行ってきた【ジャムセッション講座/第34回】 は ARBAN に最初に表示されました。
ARBAN
2025年8月9日
Article
Musica Terra

欧州ピアノトリオのトップランナー、Tingvall Trio。ラテン語で『平和』と冠した感動的な新作

ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の記念すべき10枚目のアルバムである『Pax』(2025年)は、アコースティック・ピアノトリオの真骨頂を見せるというファンの期待に見事に応えたものとなっている。これまで同様に、スウェーデン出身の天才的なピアニスト/作曲家マーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall)が全曲を作曲し、結成以来ずっと変わらないリズムセクションの二人──キューバ出身のベース奏者オマール・ロドリゲス・カルボ(Omar Rodriguez Calvo)とドイツ出身のドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)──とともに、過去から絶え間なく連なるジャズの現在と、未来へのひとつの方向を示す。
Musica Terra
2025年8月9日
Article
1 / 13